【ゼロから始める!】配当投資の始め方

2021年9月18日

デルタ株の蔓延やアフガニスタン情勢など、きな臭いイベントが出てきましたね・・・

株価への影響は定かではありませんが、今まで上がり続けてきた株価が下落へ転じるリスクは、そこら中にあると感じる今日この頃です。

株価が冴えないとき、私のようなビビりを勇気づけてくれるのが配当です。

本稿では、少しでも配当投資の始め方の参考になれば幸いです。
個人的な最初の目安は、毎月投資・10銘柄分散です。

分散・毎月積み立てはどこでも書いていますが、少し異なるのは自動積立を個人的にはおすすめしない点です。
例によって難しい話はひとまず置いておきます。

では始めましょう。

1:証券口座へ毎月入金

まずは給料が入ったら、目標金額を証券口座に入金しましょう。
私は以下のように、ざっくりと計算しています。

目標金額=給料-(生活費+自己投資+現金貯蓄)
もしもの時のため、一定程度の現金貯蓄も同時に行うことをおすすめします。

個人的には自動引き落としよりも、給与口座から現金で引き出してから入金するのをおすすめします。
現金を見てお金の大切さを実感することで、より慎重な投資行動が可能になります。
私の場合は毎月10万円を給与口座から引き出し、楽天銀行⇒楽天証券という流れで入金しています。

ボーナスはどうでしょう?
給与と同じ流れでよいと思います。
このようなご時世なので、「もらえたらラッキー」ぐらいの感じで投資に回せばよいかと。

2:毎月の購入額を決める

入金した金額はその月のうちに、全額投資に回してしまいましょう。
あまり市場全体の動きを気にしないほうが良いでしょう。

私も「最近市場が上昇気味だから下がるのを待ったほうが・・」と、ついつい考えてしまいますが、それでは配当は増えません。
「株価が下がれば来月買い増せばいいや」ぐらいの気持ちで臨むほうが、何もせずに待つよりも精神的なプレッシャーが少ないです。
待つことからくる心理的負担は慎重な判断の敵です。
心配であれば、1/2ずつ2週間に分けて買うような形でもいいでしょう。

ボーナスが支給されたらどうでしょう?
こちらは一度に使わず、時間を分けて投資するのが良いかと思います。

例えばボーナスが半年に1回貰えて、20万円投資に回す場合・・・
次のボーナスまでまでの半年間20万円÷6か月≒3.5万円を月々の投資に追加するイメージです。

途中で相場が大暴落したチャンスが訪れた場合、そこで多めに使うのもよいでしょう。
ボーナスが無いという方・より慎重な方は、給与からの投資の2割程度を、証券口座内に現金としてプールして、暴落のチャンスに備えるのも一案です。

「元手がいくらかある」という方も、何回かに分けて購入するのがおすすめです。

3:配当が厚めの株を買う

投資金額が少ない間は、高配当株を買うことをおすすめします。
「配当が貰えた」と実感でき、それが明日へのモチベーションにつながります。

基準は以下2点です
・ 配当利回りが3%以上
・ 減配のリスクが少ない(業績が安定している)

1:配当利回りが3%以上

例えばアップルやマイクロソフト等の人気企業もしっかり配当を払っています。
しかし、これら人気企業は株価に比べてもらえる配当(いわゆる配当利回り)が低く、少額では配当の効果を実感しにくいです。

アップルを例にとってみましょう。
2021年8月17日の時点で、アップルの株価は約151ドル。配当は0.88ドル(配当利回り0.58%)です。
これは10株(約16.5万円)で、年間の配当額がようやく1,000円程度になるレベルです。
正直キャンペーン時のネット銀行の金利と大差ありません。

同じ金額を配当利回りが3%の株に投じたらどうでしょう。
16.5万円×3%=4,950円
年4回配当であれば、毎回1,000円近く入ってくる計算です。

単純化するため税金は無視していますが、アップルだろうがその他であろうが配当への税率は同じです。
始めのうちは配当の成果をより実感できる方が、積み立てへのモチベーションになるのは確かです。

2:減配のリスクが低い

配当利回りが高くても、すぐに配当をへらされてはたまりません。
配当は企業が稼いだ利益の分配です。
安定して利益を得て、しっかり配当を支払っている企業を選ぶことが重要です。

具体的には「ブランド力の強い生活必需品」「大手製薬会社」などが当てはまります。
実際私もこれらの企業に多めに投資しています。

例えば、生活必需品大手のユニリーバや製薬大手のファイザーなど。
高いブランド力を持つ老舗企業は、安定的な収益・配当支払いの歴史を持っていることが多いです。

「高収益」というと高成長のテック企業を連想しやすいと思いますが、いかんせん配当は控えめです。

また、一時的なブームに乗っかる形で高収益・高配当を支払う企業もありますが、慎重な方々はまず長期安定が期待できる銘柄を選びましょう。

「配当の厚さ」については別記事でも詳しく紹介できればと思います。

4:10銘柄ほど買ってみる

1~3のプロセスでまずは10銘柄ほど買ってみるといいかと思います。
配当利回りだけ見て同じ銘柄だけ買うのは一本足打法で、おすすめしません。

複数の銘柄を検討することで、より投資に慎重になれます。

企業を調べるプロセスはとてわくわくしますし、心理的にもポジティブになれるのでお勧めです。
経験上、10銘柄ほど買ったぐらいから、意図せず配当がほぼ毎月はいってくるようになりました。

おわりに

10年スパンで見ても、株式市場は全体として、ほぼ上昇を続けてきました。
加えて、コロナショック以降、株価は回復どころか、過去にないスピードで上昇しています。

このような状況を考えると、急落がなくとも、少なくとも株式の上昇のペースは鈍り、冬の時代が早晩やってくると個人的には考えています。。

リスクがそこら中にあり、明日の予測も不可能な非常に厳しい環境だと思います。
このような環境では、株価の上昇に期待せず、きっちり配当を支払ってくれる企業に慎重に投資を続けるのが、慎重・ビビりの投資家には吉だと考えます。