【投資で学ぶ英語術】JPモルガンチェース(1月16日)
メガバンクの決算を皮切りに、米国の決算シーズンが到来しました。
今回はJPモルガンチェースをピックアップ。
名実ともに米国でNO1の銀行です。
金利上昇は、ローン収入で稼ぐ銀行にポジティブといわれ、三菱UFJ等国内銀行含めてかなり買われてます。
一方で銀行株に対してやたら強気なアナリストが目に付くのも、気持ち悪さを感じます。
結果やいかに。
目次
英文記事
(英文)
JPMorgan Chase shares dipped Friday after the bank posted its smallest quarterly earnings beat in nearly two years and the lender’s CFO lowered guidance on companywide returns.
Higher-than-expected expenses drove a 14% decline in fourth quarter profit to $10.4 billion, while revenue was nearly unchanged at $30.35 billion. JPMorgan said in its release that it took a $1.8 billion net benefit from releasing reserves for loan losses that never materialized; without that 47 cent per share boost, earnings would have been $2.86 per share.
Shares of the bank dropped 6.2%.(内容)
JPモルガンチェースの株価が金曜日の決算発表後に下落。利益のコンセンサス予想超過額が直近2年で最も小さいものであり、CFOが将来の利益率の見通しを引き下げ。収入は300.5億ドルでほぼ変化が無かったが、予想を超える費用が14%利益を押し下げ、100.4億ドルとなった。
https://www.cnbc.com/2022/01/14/jpm-earnings-4q-2021.html
また、貸倒引当金の繰り戻しが18億ドル利益を引き上げた。
繰り戻し益の47セントが無ければ、一株当たり利益は2.86ドルであった。(株価は6.2%下落)
頻出単語
beat:上回る、打ち勝つ
「アナリスト予想を上回る」「市場全体をアウトパフォームする」などポジティブな文脈で使用されます。
本稿では、beatが「コンセンサスからの上方乖離」を一言で表してます。
Higher-than-expected:想定以上の
ポジティブ・ネガティブ両面で、想像を上回る際に使用されます。
今回のJPモルガンは、コストの伸びが想定を上回り、利益が想定より控えめであったため売られました。
決算の中身は?
ポジティブとネガティブが入り混じる内容でした。
主な内容は以下の通り。
インフレ・金利上昇の恩恵を受けると思われている銀行から、
ネガティブな見通しが出されたことが嫌気されたようです。
JPモルガンのような大規模銀行が賃金インフレの影響を受けるのは、当たり前のことかもしれませんが。
また、活況だったM&A市場が落ち着き、投資銀行業務による手数料収入も減ると予想されています。
確かに、予想を上回る決算を出したとはいえ、投資家から見れば不安になりますね。
参考:JPモルガンチェース
企業概要
JPモルガンチェース
数字は2022年1月16日現在
株価:157.89ドル
一株利益:15.39ドル(PER10.26)
一株配当:4.00ドル(予想利回り2.53%)
企業概要
売上や資産規模、時価総額において米国最大の銀行。M&Aや資産運用の手数料収入で幅広く稼ぎ、ローン収入への依存度は他のメガバンクに比べて低め。
株価推移
金曜日に大きく下落しましたが、それでも昨年1月初と比べて25%上昇しています。
配当利回りも高くなく、焦って買うレベルではないかと