【米国株の情報源】SECサイトの使い方

2022年1月13日

証券会社のページにも企業の決算や財務の数値は載っています。
しかし、直近5年分など短いこともしばしば。

もっと過去のデータを調べたい時は、SEC(米国証券取引委員会)のサイトが便利です。
(URL:https://www.sec.gov/

本稿ではSECサイトの使い方を紹介します。
使い方がわかれば、英語力はそれほどいりません。

①SECのトップページでティッカーを入力

SECのトップページから(URL:https://www.sec.gov/)。
右上部に検索バーにティッカーを入力します。

ティッカーとは銘柄コードのこと。
日本では4桁の数字ですが、米国では任意のアルファベット。

企業名に紐づく場合が多く、数字4桁よりもわかりやすいケースが多いです。

ここではアップルを使用します。ティッカーは「aapl」です。

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ティッカーで検索すれば、概ね調べたい企業が一番上に表示されます。

企業名による検索も可能です。

②企業ページでの検索方法

企業ページに飛ぶと、SECヘの届出情報が閲覧できます。

過去の決算を調べたい場合、見るのはアニュアルレポート「フォーム10-K」です。
アニュアルレポートは日本語で年次報告書のことです。

財務情報を確認したいなら、見やすさの観点で「Classic version」の利用をお勧めします。

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③Classic versionで「10-k」を検索

次に、アニュアルレポートの検索方法を紹介します。

略称はフォーム「10-K」で、「Filing type」に入力して検索。
すると閲覧可能な過去の「10-K」の一覧が表示されます。

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注意が必要なのは、「Filing Date(登録日付」です。

「10-K」の登録期限は決算期終了後の60日以内。
例えば、12月決算企業の2015年の数字を見たければ、日付が2016年のものを選ぶ必要があります。

アップルは9月決算なので、そのまま2021年に登録されたものを選びます。

④見たい数値を選択

ここまでくれば、後は見たいデータを選ぶだけ。
売上や利益を見たいなら損益計算書、キャッシュを見たいならキャッシュフロー計算書を選択します。

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企業によって、諸表の名前が微妙に異なります。
例えば、損益計算書なら「Statements of income」だったり「Statements of operation」だったりします。
これは開いてみればわかります。

概ね損益計算書とキャッシュフロー計算書は過去3年分、貸借対照表は2年分のデータが掲載されています。

下の方には「Notes」の部分があり、さらに細かい情報が確認できます。
資産の構成、負債の返済予定、M&Aの状況などなど。

投資スタイルにより異なりますが、個人的には
①過去10年の損益計算書とキャッシュフロー計算書
②直近の貸借対照表
を確認しています。

実際にどこをチェックするのか、ポイントは別記事で紹介したいと思います。

まとめ

以上の4ステップで、簡単に米国上場企業の過去の決算が確認できます。

SECのデータは上場企業のルールにのっとり提出されたもので、証券会社のデータより正確です。

また、自分で情報を確認することで、財務諸表の読み方がわかってくるので、
投資だけでなく仕事の面でも役立つスキルが得られます。

米国会計士やCFAなどの資格の勉強にもおすすめです。

投資してる感が出て気分も上がり、一石二鳥。

米国株に投資する際はぜひお試しを。