【箱の中には何がある?-②】個別投資とETFが「かぶる」リスク
以前、ETFの中身が考えているものと異なるリスクについて書きました。
【箱の中には何がある?】セクターETFの注意点
私も当初、よく調べずにETFを買い、株価の冴えない通信会社の株を抱え込むミスを犯しています。
目次
個別銘柄と被りが・・・
私は配当投資の主力として「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」を使用しています。
このETFには現在81銘柄が組み込まれており、特に私のような資金が小さい投資家には、
手軽に分散投資ができるため重宝します。
同時に、昨年AT&Tをかなり買いました。
配当利回りが高く(買った当時は6%ぐらい)、単価が30ドル程度と小さい資金で買いやすかったからです。
現在の株価は24ドルを割り込む勢いで、私のポートフォリオの中でNO.1の損失を出していますが・・・
一方、よくよくETFの中身を見てみると・・・
AT&Tが7%含まれています。
私はベライゾンにも個別投資を行っており、5.18%で同ETFで第6位です。
以下の表は私のポートフォリオの一部です。
ETFにより、AT&Tとベライゾンへの投資が見た目よりも多いことが分かります。
冴えない通信株・・・
問題なのは、AT&Tとベライゾンの株価が全くもって冴えないことです。
両社仲良く、一年前と比べて16%下落しています。
円安で軽減されているものの、2社で5万円近い損失を出しています。
両社への投資が40万円弱なので、10%以上損を出しています。
いくら高配当といえども、損失を取り戻すのに数年かかりそうです。
ETFの長所は良いも悪いも含めることで、トータルでバランスをとってくれること。
個別投資でこの長所を消してしまっては意味がありません。
ETFにもかなり含まれているので、AT&Tとベライゾンへの個別投資はもっと抑えるべきでした。
まとめ
ETFと個別株を同時並行で行う場合、銘柄の重複には注意が必要です。
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF では、
構成割合トップのエクソンモービルでも約9%なのでまだましかもしれません。
業種別のETFなどでは一つの銘柄に20%以上偏っているなんてこともあります。
ETFのメリットは分散投資です。
その恩恵を受けるためにも中身を慎重に確認することが大切です。