【他人のことは気にしない!】投資の波に乗り遅れたと感じている方々へ
コロナショックで株価が暴落して以降、米国株価はほぼ一貫して上昇しています。
日経平均もコロナ前を大きく上回る水準です。
そんな中で「乗り遅れた」「高値が怖くて投資を始められない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
私もそういった負の感情に苦しむ一人です。
本稿では、そういった負の感情を少しでもポジティブなものに変換できればと思います。自戒もこめて・・
目次
怖いのは「乗り遅れ」じゃなく「乗り遅れに焦る」こと
人間の心理にFOMO(Fear of missing out)というものがあります。
これは周囲が同じような行動をとっている時、「自分だけが取り残されてしまう。早くしなきゃ」という焦りのことです。
投資に限らず、日常でもよくあることではないでしょうか。
コロナ禍で日常品の供給が枯渇し、オークションなどで価格が跳ね上がったことは記憶に新しいところかと思います。群集心理恐ろしや・・・
これは株式投資でも同じです。
「①株価が上がる⇒②株を買う人が増える⇒③株価が上がる⇒④さらに多くの人が買う⇒⑤株価が上がる⇒⑥慎重だった人も買い始める」という構図の出来上がりです。
しかし、⑥の先には何があるでしょうか。
昨年マスクの例で見た通りです。
オークションでマスクの価格がピークに差し掛かる頃には、マスクの供給も徐々に回復。
転売ヤー含めここで買った人が損をしたことでしょう。
慎重な人ほど当初は冷静で②や④では買わず。
しかし最終的に、空気に飲まれて慎重さを失い、焦って高値で買ってしまいがちです。
また、このような慎重な人の行動が、⑥のようなバブル発生の原因となりうるのです。
多い現在の状況は、⑥に近いものも感じています。
慎重さは美徳です。
今のような株価が高値にある局面では、その慎重さを維持することが重要です。
他人の成功、それ本当?
ネットで少し検索するだけで「株式投資で〇億円稼いだ」「資産を×倍にする方法」「〇〇投資で早期退職」などといった本や記事がたくさんヒットします。
しかし、同じ方法で未来も同様に稼ぐのは難しいと考えます。
筆者の方々は当然優れた投資家だと思いますが、「偶然・運」に助けられた面も多いかと。
過去に読んだ本で面白い例があったので紹介します。
コインを投げて表が出たら100万円。裏が出るまでコインを投げ続けられるというゲームがあります。
10回連続で表が出る確率は1/2を10回かけたもの。つまり1/1,024です。
奇跡的な幸運ですが、1万人ゲームに参加していたら10人はそういう人が出てきます。
これが20回連続表だと100万人に一人ぐらいの確率になります。
ここで投資家の数を考えてみましょう。
ある統計によると、日本だけで1~2,000万人の個人投資家がいるそうです。
世界の投資家の数はこの何倍にもなるでしょう。
株式投資とコイン投げを一緒にするのはやや暴論ですが、参加者が多ければ超幸運の持ち主も多数発生します。
スポットライトは勝者に当たり、無数の敗者は忘れ去られます。
勝者と似たような方法で失敗した投資家も多数いるはずです。
他人の成功談をねたまず、自分の納得できる方法で、慎重に投資を継続するのが得策かと。
慎重=リスク管理の素質
ウォーレン・バフェット含む多くの著名投資家が「リスク管理」、つまり損失が発生した場合の影響を抑えることの重要性を強調しています。
損失を抑えることができれば、株価が暴落しても次のチャンスに賭けることができるからです。
慎重さを欠き、資産の大半を失うようなことがあれば、リベンジのチャンスはありません。
「乗り遅れた」と感じるということは、慎重に判断をした結果です。
「リスク管理の素質あり」とポジティブに考えればよいのではないでしょうか。
結論
慎重・ビビり、それは弱点ではなくスキルと捉えるべきです。
市場全体が高値圏にある今こそ、慎重さを失わなければ、それほど遠くないうちにチャンスはやってくると考えます。
粘り強くコツコツ資産を形成していきましょう!