【チャンス到来!】配当株が下がったら

配当株投資のポイントは保有する株数を増やすこと。

ですので、株価の下落=配当を貰える権利の安売りと考え、損切せず買い増すのが基本戦略です。

今回は、配当目的で買った株の株価が下落した際の対処法と注意点を検討していきます。

基本戦略は買い増し!

配当株投資において株を買うことは、「配当を貰う権利」を買うこと。
株価の上昇は期待していないからです。

株価の下落は、配当を貰う権利を安く買えることを意味します。

よって、とるべき行動は買い増しです。

一方、株価が下がった際に買い増すのは心理的な抵抗があります。

人の心理は、象徴的な数字に影響されやすい傾向があります。
株の売買で大きな心理的影響を持つのは「最初の買値」です。

株価が買値より下がる
「もっと下がるのでは?」「自分の見積もりが間違っていたのでは?」という恐怖にかられ、自信をもって買い増しにくくなります。

株価が買値より上がる
「自分の見立てが正しかった」といい気分になり、買い増したくなります。

しかし、配当投資ではこうした心理に抗い、逆を行く必要があります。

株価が100ドルで一株当たり配当が3ドルの株があったとします。
株価が90ドルに下がれば、3ドルもらえる権利を10ドル安く買えることを意味します。

100ドルで買って問題ないと判断したのなら、90ドルはバーゲンセールと捉えるべきです。

株価が下がった時に買い増自信がないなら、その株には最初から手を出すべきではありません。

逆に、100ドルが妥当な株価と考えたなら、110ドルに上がった際、さらなる値上りを期待して買い増すのは避けるべきです。

買い増しは少し時間をおいて

株価が下がり、買い増しする場合でも、慎重に少し時間をおいて行うのが吉です。
どこまで株価が下がるかはわからないからです。

安売りが大セール、たたき売りになることもあり得るのです。

私も最近、買い増しを焦って痛い目を見ました。
買ったのはアムジェン。

自分なりに分析し、230ドル以下なら買いたいと考えていました。

過去半年ほど、株価は240~250ドルの範囲で推移していました。
株価が目標とする230ドルを割り込んだため、「チャンス!」と思って、3週間で2度の買い増し。

これが裏目に出ました。

赤の点線が230ドルのライン

株価はさらに下落し、現在は約208ドル。

特別ネガティブなニュースがあったわけでもないので、今後も買い増す予定です。
しかし、下落はチャンスといえど焦りは禁物です。

アムジェン
株価:208.95ドル
配当:7.04ドル(配当利回り3.36%)
企業概要
売上高約2.8兆円のバイオ医薬品大手。リウマチ薬などに強み。
過去10年35%程度の営業利益率をキープし、2011年の配当開始から連続増配中。
フリーキャッシュフローに占める配当支払いは40%程度で減配リスクは低いと考えられる。

数字は2021年10/10現在

まとめ

配当株投資で重要なのは保有する株数を増やすこと。

よって、株価下落時の戦略は買い増しです。

一方、いくら分析しても買値はあくまで主観です。
株価がどこまで下がるかはわかりません。

必要なのは、
①株価が下がり始めたらネガティブなニュースをチェック(特に収益鈍化や減配等、配当にかかわるもの)
②適度な時間をおいて買い増し

以上のことを守れば、株価下落にビビらず、自信をもって買い増せます。

あとは警戒は怠らず、淡々と配当を受け取るのみです。