【投資で学ぶ英語術】今日の銘柄(10月1日)

2021年10月4日

本日は気になった企業の記事を使って、英語と投資に関する情報を紹介したいと思います。

目についたのは製薬会社メルクのコロナ経口薬に関する記事。
頻出英単語と合わせて紹介します。

記事

(英文)
Merck — Shares surged 8.4% /after it announced /its new antiviral pill cut the risk of death or hospitalization by 50% for Covid patients. The pharmaceutical company plans to file for emergency use authorization.

(内容)
メルクが8.4%上昇。抗ウイルス経口薬がコロナウイルス感染者の死亡・入院リスクを50%下げるとのこと。FDAに緊急使用許可を申請予定。

頻出単語

surge:上昇する
株価急騰時に使われます。
「rise」や「advance」なども上昇の際に使用されますが、より「急騰」したイメージです。
今回のメルクの場合は8.4%の上昇なので、まさしく「surge」です。

announce:公表する、発表する
企業が公に何かを発表した時に使われます。
例えば増配を発表した時など。
(例)The firm announced the increase of quarterly dividend payment by 10%.
   その企業は、四半期配当を10%増やすと発表した。

file:申請する、提出する
投資の記事では、何かをファイリング(収納)するよりも、申請といった意味でよく使われます。
破産申請の記事でもよく見かけるので、一緒だと覚えやすいかと。
(例)The firm filed for Chapter 11 bankruptcy.
   その企業は、連邦破産法11条に基づく破産を申請した。

※Chapter 11:連邦破産法大11条。日本の民事再生法に当たり、企業を清算せずに再建を目指す方法。

メルク企業情報

・株価:81.40ドル
・配当:2.6ドル(配当利回り3.19%)
・概要:売上高で世界第三位(約5兆円)の大手製薬会社。がん治療薬が主力だが、ペット治療薬まで手広い。

短評

筆者も現在25株保有しています。
取得単価は約75ドル。

70ドル台前半でふらふらしてたので買増しを検討していましたが、少し様子見ですかね。
結局はFDAの承認如何なので、大きく反落する可能性もあり、現段階では期待先行かと。

実際、一時84ドル強まで買われていますが、その後落ち着いています。

76ドルで買えれば、配当込みで年率3~10%、慎重シナリオで4%のリターンを見込んでいます。

慎重シナリオは、①利益成長率が過去10年平均と比較し半減②PERが過去10年平均と比べて15%低下を想定。

私の中では、慎重シナリオで4%のリターンが確保できることを一つの目安としています。

悲観的過ぎだといわれればそうかもしれません。

しかし、過去10年の米国市場が「出来過ぎ」なことを勘案すると、それぐらいでちょうどよいかと。
具体的な根拠は別記事で紹介できればと思います。

株価急騰後でも配当利回りが約3.2%あるので売りません。

85ドルを超えてきたら売りを検討します。

記事その他

メルクの経口薬への期待が、コロナ薬・ワクチンに全力投資の企業にはネガティブとなりました。
有名どころではモデルナが11.4%という強烈な下げに。

この辺は製品の幅が広い大手製薬会社との差を感じますね。
例えばファイザーの株価はほとんど動いてないですし。

その他、薬への期待で、ユナイテッド航空やデルタ航空、ヒルトンホテルなどのレジャー関連株が軒並み上昇。

停滞し始めた相場の中で、何とか上昇が期待できる株やその要因探しに躍起になっているように見えますね。

出遅れ期待なんて言葉もありますが、もとの水準まで戻る保証などどこにもないですし。

米国では、ワクチン接種率も7割を超えているのに、経口薬がなんぼのものかは甚だ疑問です。

慎重な投資家は、移ろいやすい人の期待に賭けるのは避けた方が賢明です。

(記事全文はこちらから↓)
Stocks making the biggest moves midday CNBC(10/1),Hannah Miaoより
https://www.cnbc.com/2021/10/01/stocks-making-the-biggest-moves-midday-merck-moderna-and-more.html