【ひとまずドルを貰っとく】市場も為替も不安定な中で
市場は調整モード。
下落相場の中で投資を続けるのは精神的にもキツイものがあります。
一方、投資を続けないと、相場が反転し「あの時投資を続けておけば・・」といった事態にもなりかねません。
円安がさらに進み、ドル建て資産がもっと高くなる可能性もあります。
(参考:【円安ヘッジ】分散投資で影響軽減)
この厄介な環境で投資を継続するにはどうすればよいでしょう。
対策として、配当を重視しドルをさっさと貰っておくことが考えられます。
目次
①米国株安&円安のパターン
投資元本は同じ100ドルで、株価が10%下落、円安が進んだシナリオです。
異なるのは投資時点での配当利回りのみです。
配当利回り1.5%は人気のS&P500インデックスファンドと同程度です。
配当利回りが1.5%と低い場合、円安が進んでも株価の損失が大きく、円建て損益はマイナスです。
一方、配当利回りが3.0%の場合、円建て損益はプラスとなります。
違いはどこから来るのでしょうか?
答えは①配当が損失を緩和②配当にも円安の恩恵、による相乗効果です。
分散投資と配当投資が資産防衛に働いています。
配当として貰ったドルは次の投資の原資に使えるので、円安ヘッジにもなります。
②米国株安&円高のパターン
株価の10%下落に加え、為替も円高に振れた場合。
日本の米国株投資家のリターンが最も低下するシナリオです。
配当利回りが1.5%の場合、円建てで16.1%の損失です。
一方、配当利回りが3.0%あれば、配当の分だけ損失が軽減され、14.7%となります。
円高が進んだら、配当として貰ったドルは無理に円に変換せず、そのまま持っておけばよいのです。
次回投資する際に、為替手数料無しの原資として利用できます。
③リスクもあるが・・
下げ相場で投資を続けるのは辛いです。
しかし、相場がいつ反転するかはわかりません。
続けなければ「あの時投資しておけば・・・」との後悔に苦しむ可能性もあります。
そんな時、配当は損失を軽減するだけでなく、小さな達成感をもたらしてくれる投資家の味方です。
米国株は3か月に1回配当が支払われることが多いので、モチベーションを維持しやすいと思います。
資産の分散・円安ヘッジの観点でも、配当重視の米国株に投資し、ドルを増やすことは一考かと思います。
(参考:外国株価・為替・円建てリターン)
※通常は為替変動は株価の上下よりも緩やかで、資産価格の上下の方が為替変動よりも影響は大きい