【円安ヘッジ】分散投資で影響軽減

米国市場は調整モードですが、日本の米国株投資家の傷口は比較的浅く済んでいます。
円が暴落し、円建てのリターンを押し上げているからです。

円安がどこまで進むかはわかりません。
しかし、所得を日本に依存している以上、分散投資の観点から円安ヘッジは必要と考えます。
(こちらも参照【資産を分散】海外投資をする意味は?

①円建てリターン=外貨建てリターン×為替変動

外貨建て資産のリターンは以下の式で表すことができます。
R=(1+Re)×(1+Rfx)
R:円建てのリターン
Re:外貨資産のリターン
Rfx:為替変動(円安になった場合にプラス)

例えば米国株の株価が5%下落し、10%円安が進んだ場合・・・
R=(1-0.05)×(1+0.1)=1.045
円建てのリターンは4.5%となります。

※資産は外貨で持つ必要があり、為替ヘッジ付きの投信ではR=Reとなります。

②強烈な円安

円安の凄まじさを身をもって感じています。
例えば私が選好するユニリーバ。

株価は20%近く下げており、悲惨な状況です。
しかし、円安の影響で円建ての損失は1%以下。
配当を含めればプラスです。

円安を予想していたわけではなく、買値については反省すべきです。
しかし日本株が軟調な中、外貨建て資産への分散投資が機能した形です。

③リスクもあるが・・

当然リスクはあります。
円高方向に進めば、株価下落とのダブルパンチを食らいます。

しかし、為替がどちらに動くかなど予想できません。
円の下落をヘッジする意味でも、日本株だけでなく外貨建て資産を持っておくのも良いかと思います。

(参考:外国株価・為替・円建てリターン)

※通常は為替変動は株価の上下よりも緩やかで、資産価格の上下の方が為替変動よりも影響は大きい