【ほんとに可能か早期退職】遊びでFIREを考えてみた
早期退職(FIRE)に関する情報があふれかえってて、不気味さを覚えます。
Amazonで「FIRE、本」で検索すると、過去90日だけでも関連書籍が50冊以上出版されていました。
市場が高騰し、バブルの終わりが近づいていることの証左なのかもしれません。
ただ、支出を見直し必要な貯蓄やリターンについて考えるのは面白そう。
暇な正月を使って、自分にFIREが可能か冷静に考えてみました。
目次
①支出を確認
まずは支出を3パターンに分けます。
①安定:家賃や光熱費、食費など生きるのに必要な固定費
②自立:①を含めた実際の昨年度の支出。娯楽費など含め働かなくても現状の生活水準を維持できるレベル
③自由:②に加えて多少の贅沢(年1回海外旅行など)ができるレベル。つまりFIRE
※税金は給与天引きなので支出に含まず
年間の支出に老後年数を掛け算したものが必要な貯蓄額です。
例えば引退後40年間をリッチに過ごすには1.2億円が必要です。
②現在の資産
次に現在の資産を確認します。
失業したり病気になる可能性を考慮し、固定費1年分は現金で確保したいので、
給与口座の180万円は資産から除きます。
30代独身の平均は超えているようなので、少し安心。
(参考:りそなグループ「暮らしが変わるお金の勉強」より)
30代独身の平均値:預貯金=176万円、金融資産総額359万円
必要なリターン
次に年間の貯蓄(投資含む)、年間のリターン、運用期間から将来の資産額を算定します。
前提として・・・
①毎年200万円貯蓄(2021年の貯蓄と同じレベル)
②結婚せず、82歳(平均寿命)で死ぬ。
③期間終了後は運用や仕事をせず、資産を取り崩して生活
私は現在32歳なので、30年の老後(52歳で退職)を過ごす場合、運用期間は20年です。
固定費を賄うだけなら、リターンゼロ(投資せず全額貯金)でも、貯蓄を維持できれば20年で達成できます。
一方、年10%という市場平均を上回る高リターンで運用できても、10年では老後の固定費すら賄えません。
しかもこれは貯金も含めたリターンです。
例えば200万円のうち50万円を貯金、150万円を投資にまわす場合。
10%のリターンを確保するには、金利はゼロなので、投資の150万円の部分で13.3%稼ぐ必要があります。
全額投資に回せば期待リターンは上昇しますが、当然下落のリスクも上昇し、資産のブレは大きくなります。
早期でのFIREがいかに困難かが分かります。
重要な落とし穴
上記シミュレーションは①現在の貯蓄を継続②結婚しない③リターンがプラス、を前提としています。
「現在の収入の安定」と「健康の維持」は最低条件。
また、結婚して子供ができれば当然支出は増えます。
加えて退職時に市場が低迷していないことが必要となります。
以上から、早期でのFIREの達成には相当な幸運が必要と考えられます。
悲観派な私には、高いリターンを求めるよりも、スキルを磨いて地道に貯蓄を増やす方が賢明だと思います。
投資がスキルアップにつながるよう、今年も日々取り組みたいと思います。