【買い増のタイミング?】配当株で上昇トレンドは追うな!

2022年1月13日

配当株投資のポイントは保有する株数を増やすこと。

長期保有で損切せず、買い増すのが基本戦略です。

しかし、配当株といえど買い増すタイミングは大切です。
タイミングを間違えればいらぬ損失を抱えます。

上値を追って買い増すなかれ

配当株投資において株を買うことは、「配当を貰う権利」を買うこと。
株価の上昇はそれほど期待していません。

逆に言えば、上昇トレンドの配当株を買うのは慎重になるべきです。

私がやらかしたのは軍需産業大手のロッキード・マーチン。

ロッキード・マーチン
株価:330.94ドル
配当:11.20ドル(配当利回り3.38%)
企業概要
売上高約8兆円の米国最大の軍用機メーカー。戦闘機・ミサイルから宇宙産業まで、防衛事業の総合商社。
軍拡競争が懸念される中、売上の7割が米国政府からという安定性も武器。
過去10年連続で増益・増配をキープ。

数字は2021年10/10現在

売上のほとんどが政府調達によるもので、業績も安定しており、
自分の計算で「350ドル以下なら買い」と判断していました。

今年の2月には350ドルを大きく下回ったため2度に分けて購入。
その判断は今でも間違っていないと思います。

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しかし、余計だったのが5月に387.4ドルの高値で買い増したこと。
この頃には、配当利回りも3%を下回り、高配当株とは言えないレベル。

そして、来る2021年10月26日。
今後数年の業績見通しを引き下げ、株価は約11%下落。
最初の買値に近い330ドルまで下げています。

自分の計算を無視し、わざわざ高値掴みしたことになります。

何で失敗?

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失敗の理由は、株価の上昇につられたからです。

私が購入した後、運よくロッキードの株価は上昇。
5月の高値で396ドルまで上昇しました。

そこで「コロナ前の株価430ドル程度まで回復する!」と根拠なく考えてしまいました。

そして「400ドルを超えてきたら売って利益を確定したい」というスケベ根性が。

「配当目当て」で買ったのに、「値上りによる短期利益」という誘惑に負けました・・・

投資の目的を途中で曲げるのは、失敗のもと。
配当目的で買ったのなら、それに見合った株価で買うべきです。

まとめ

業績見通しは下がりましたが、過去の蓄積や安定した需要もあり、減配のリスクは低いと考えています。
今の株価なら買い増しの候補です。

しかし、高値で買った失敗は消えず、それが長期のリターンを押し下げます。

(教訓)
「自分が決めた買値より下がった銘柄」から買い増し
・株価上昇の波に乗らない
・配当に影響が出るほどの業績変化に注意

配当株を買い増す場合、上記3点を気を付け、長期投資を心掛けるのが吉です。

(参考:ロッキード・マーチンの一株利益及び配当)