3兆ドルクラブ

アップルがの時価総額が終値ベースで初めて3兆ドルを突破しました。
2位のマイクロソフトがまだ2.5兆ドル程度なので、その巨大さは圧倒的。

今後はどうなる?

アップルについては特段目新しい情報があるわけではありません。
AI関連で特に話題はなく、ヘッドセットも事業としては小規模。

成長というより、安定感を評価した買いが株価の支えに。
アップルはここ数年、稼いだフリーキャッシュフローをほぼ全額株主還元に回しています。

配当の伸びは緩やかですが、昨年だけで約10兆円の自社株買いを行っています。
ソニーが丸々買えてしまうような額です。

ただ、リスクは高まっていると思います。
PERは30倍が超る一方、利益の伸びは鈍化。
10年債の利回りが4%近い中で、高還元だけでは正当化できないレベル。

M&A等で新たな成長を取りに行くのか、安定に居座るのか注目です。

個人的な思い出

私もかつてアップルを保有していたことがありました。
コロナの雲行きが怪しく株価が下がってきたころで買い、株価が上がり始めたら早々売り抜けました。
300ドルで5株買い、340ドルですべて売却。

コロナ全盛の中で200ドルの利益を出したことに満足していました。

アップルは1/4の株式分割を行っているので、
今の基準だと75ドルで20株買い、85ドルですべて売却したことになります。

それが今はどうか。
そのまま持ち続けていると195ドルに。
買値から現在までの上昇幅120ドルのうち10ドルしか取れていません。
結局私の売却価額を下回ることは1度もありませんでした。

コロナでの先行き不安に加え、グロース株=短期という勝手なバイアスがあったんだと思います。

とはいえ、保有を続けてもどうせどこかの下落タイミングで売っていたと思うので、所詮は空論。
逃した魚は大きかったと諦めるしかありません。

保有を続けて絶賛株価が下落中の銘柄もありますし。