アップルヘッドセット。お値段50万なり・・・
アップルがヘッドセットVisonProを発表しました。
お値段何と3,499ドル(約48万円)。
機能のほどはわかりませんが、庶民にとっては高嶺の花。
iMacの標準タイプでも20万程度で買えることを考えると、その高さが際立ちます。
ここから考えられるアップルの戦略は・・・
・致命的なダメージを避ける(ブランドを守る)
・消費者の反応を試している
目次
ブランドを守る
メタ(旧Facebook)のMetaQuestは10万円以下。
市場での早期普及を重視しましたが、結局バズらず作戦は外れ。
大きな赤字を垂れ流し続づけています。
社名を変えるほどメタバースに入れ込んだザッカーバーグがコスト削減に走るほどの失敗です。
アップルが発売の時期を遅らせ、価格も高く設定したのはメタの失敗を見ているから。
一方、アップル=革新的というイメージを維持するためにはそろそろ新商品も出しておきたいところ。
そこで、価格勝負で赤字を垂れ流し、ブランドイメージを傷つけるような選択を回避したのでしょう。
保守的なアップルらしい戦略です。
消費者の反応を試す
現在の米国の経済は視界不良。
インフレに加えて貯蓄も低下しつつあります。
あえて厳しい状況で発売することで、消費者のロイヤリティを試しているようにも見えます。
逆に今の状況でそこそこ売れるようなら、視界良好。
ニッチ向けに新製品を出すにはいいタイミングなのかもしれません。
投資視点では
発表と同時にアップルの株価は一時最高値を更新しましたが、その後は下落。
しかし、アップルの事業規模を考えるとよくも悪くも、影響は軽微でしょう。
今後の展開としては、やはりビジネスシーンに活用できるかではないでしょうか。
iMacもデザイン能力に優れ、iPhone及びそのアプリも多くの職場で使われています。
移ろいやすい一般消費者だけでなく、ビジネスの心をがっちり掴んでいるのがアップルの強みです。
VRやMRにビジネスシーンで活用され始めたら、iMacに代わる程度の存在にはなるのかも。
しかし、VisonProがアップルの株価をさらに押し上げるカタリストにはならと個人的には思います。